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ナンパ犬太郎傑作選
第3章 ナンパ犬太郎傑作選1-3『変態「プロ腐女子」観察日記 後編』
ナンパ犬太郎の妄想夢日記 妄想の11『変態「プロ腐女子」観察日記 後編』(2014年10月6日掲載・原文ママ)

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「もうダメ…あたしの事メチャクチャにいじめて、気持よくして下さいっ…!」

狭くて薄暗い個室居酒屋の席での『ちょっとした行き過ぎた行為』で、完全にカラダに火が付いてしまった優に誘われるまま…ふたりは居酒屋を後にし、足早に日が落ちたばかりのホテル街へと向かった。
だが、しかし…

「うわぁ…ここも満室だ…」
「ですね…」
「まだ夕方の7時だっていうのに、どいつもこいつも盛りやがって…」
「ふふ…きっとあたし達みたいな変態カップルが多いんですよ、この街…」
「そうかぁ…しかし全ホテル満室とはどうしたものか…また今度って訳にもいかないしなぁ…」
「………」

固まって並ぶ5つのラブホテルが全て満室という、抜き差しならない状況になっていたのだ…。
どうする…どうする?私よっ…?
優は無表情で無言のまま、爆乳による規格外の谷間だけがじっと私を見上げていた…

こ…こんな豊満でスケベで感度の良いであろう肉体と、ここまでのシチュエーションが整っておきながら…
日を改めるなんて出来る訳もないし、優もそれを望むはずもないし、なにより私の股間が爆発寸前だ…
すると、堂々巡りの「満室無限地獄」に為す術もなく立ち尽くしていた私に、優がこう切り出してきた…。

「あの…どこまで出来るかわからないですけど、外でしません…?」
「えっ…外?」
「はい…ちょっとだけ歩くけど、人目に付かないポイントが多い大きな公園があって…」
「なるほど…外かぁ」
「嫌、ですか…?」

私は考えた…。
互いにネタ探しという動機が元だが、すでに発情のスイッチも入り切っている…。
それに、個室居酒屋とはいえすでに公共の場所で性器に触れたり言葉責めも楽しんだ…。
そんな状態の官能小説家と編集者志望の変態「腐」女子大生が、安全安心なラブホテルなどで人目もはばからず思いっきり営みを行うなんて、そんな軟弱な事で良いのだろうかっ…?
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