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虐め~差し出した妹が帰って来ない
第2章 秋月 胡桃編

「お兄ちゃんの事を考えている?」
「…はい」
「家に居るんだったよな…家電があると思うからきっと心配してスマホに連絡あると思うぜ」

あっ…スマホをチェックしてなかった。慌てて画面を開く…着信履歴は無かった。

「……無いです」

「ごめん、変な事を言っちゃったかな?お兄さんのスマホは?」

取り出して見ると電池が切れて真っ暗だった。
「…電池切れです」

「迷惑掛けたついでに、夕飯好きなモノを奢るよ! 食欲は無いかもだけど…遅くなればきっと心配して連絡来ると思う。
俺も兄だからあんな馬鹿な弟でも心配する…食べてる時に連絡来れば帰りやすくなるよな?」

「このまま帰ってもお兄ちゃんとどんな顔で会えばいいのか分からないから……連絡欲しい、よろしくお願いします」

「OK!じゃあ時間つぶしに、何か食べよう。何がいいかな?」
「マックのドライブスルー、車の中が良いです。暗い顔なのであまり外に出たくなくて」

「じゃあ決まりだ!」
次の信号をUターンさせて国道へ車を向ける、FMラジオを付けると【The hole】知らない曲が流れていた
歌詞の内容と切ないメロディーに凄く今の気持ちと共感した
マックでセットを2つ購入し、停車可の国道の側道に車が泊まる

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「胡桃ちゃんとお兄さんは普段仲が良いのかな?」
「はい。イチャイチャしてます。私の方がベッタリかも」

ブラコンか…。
その後も色々と話しかける…彼女はちゃんと返してくれている。
社交的なブラコンか…。
その言葉の端々に兄に対しての愛情が満ち溢れている。少し行き過ぎな気がする
これはアイツにカウンセリングした方が良いと思う反面、そこまで介入すると面倒になる気がした。俺のカウンセリングだと
陽キャブラコン美少女だな、うん。

と言うか兄よ!もう22時近いぞ、優吾の話だと14時に胡桃は合流してる。もう8時間になるのに連絡1つしてこないだと(怒)
陽キャブラコン美少女胡桃に童貞性欲バカトリオに長時間預けて、何も起こらない訳ないだろうに…

「流石にこれ以上待っても連絡来なさそうだ。送っていくぞ」
「…………………は、はい」
泣きそうな声が聞こえたけど、エンジン掛ける

カーナビを頼りに道を進む…ゆっくりと家の前を通過し、20メートル先で車を止める




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