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虐め~差し出した妹が帰って来ない
第2章 秋月 胡桃編
「胡桃ちゃんの気持ちを知ってる私としてはね…今回の件、お兄さんへの罰として水曜日まで会わせたくない。
自ら来るなら、保身もあるけど胡桃ちゃんのための行動だから認めてあげたい。
健人君が勇気を振り絞って猛に会いに来る、そして胡桃ちゃんを助け出して一緒にお家に帰る。きっと二人の絆も深まると思う。」
現状を考えるとベターな選択だと思い、私は玲子さんの話に頷く。

「とりあえず、猛が攫った方向に舵を切って…様子を見る。でも健人君が動かない場合の時も考えて他のベターな解決策を今後探していく…私は胡桃ちゃんが幸せに思う世界を見つけたいかな?」

猛さんも優吾君も私を見つめている。きっと私の言葉を待ってる。

「皆さん、よろしくお願いします。玲子さん…ありがとうございます…嬉しいです」
照れた顔で答える、私が幸せに思う世界を見つけたい。って言葉がすごく胸に突き刺さった。

「分かった!俺も明日、頑張る!胡桃ちゃんの幸せな未来の為に……俺も幸せになりたい」

優吾君が、私を見て笑顔を向けた…久しぶりの笑顔だった気がする。最後の言葉はボソボソと小声で呟きチラッチラッと私を見ていたけど、スルーした。

「胡桃が良いんなら構わない。水曜日までよろしくな!胡桃」

猛さんは、玲子さんをチラッと見て…此方に笑顔を向けた。

「皆さん、よろしくお願いします」
みんなの笑顔に感化され、私も口元を緩めて笑みを浮かべて頭をちょこんと下げて

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