この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
虐め~差し出した妹が帰って来ない
第2章 秋月 胡桃編

3日目の月曜日
何時もの習慣か目覚めて時計を見ると6時半だった。
学校サボるの初めてで、不良になった気持ち。もう少し寝ようと思って目を閉じたけど中々寝れない。
時計は7時、昨夜は遅かったから…2人は寝てると思いつつ居間へ向かった。
…あれ?猛さんの声が聞こえる。
居間のドアを開くとソファーに猛さんの姿、私に気付くと…おいでおいで!と手を振る。
近づく途中でスマホを切り
「おはよう、胡桃。ちゃんと寝れたか?」
「おはようございます。猛さん、何時もの癖で起きちゃいました」
「優吾から連絡があった、朝練中に健人君が逢いに来た。俺が悪者になった感じだな…疲れた顔をしてたけど怒鳴ったらしいから元気そうだ。
授業には出ず家に帰ったらしい。スマホと財布も返した…俺のスマホで健人君の居る場所にGPSが入るように設定したから、動きがあれば直ぐに分かる。」
「ありがとうございます。今お兄ちゃんは何処にいます?」
「ちょっとまってて…んーっ、表示されないな…帰宅して充電してるのかもしれない。また後で確認しておくな」
「よろしくお願いします」
「動くなら今日かな? 来てくれると思って1日のんびり待ってよう。」
「はい!」
猛さんは今日忙しいらしい。玲子と仲良くな!と告げて大学に行った。
玲子さんは昼頃起きて、一緒にブランチした後は仕事にパソコンと格闘している。
私は部屋に戻りスマホを充電し、GPSを確認する。
でも、全く表示マークが出ない…。
帰宅したのが8時頃だとしたら、今は13時過ぎ…充電は終わってるはず…何故?
お兄ちゃんのスマホから私の居場所が分かる。 今回は猛さんが悪者になっている、警察に行ったら此処に警察官が踏み込む可能性が高い、正直そんな迷惑は掛けられない…と感じて確認後は直ぐに電源を切った。
お兄ちゃんが優吾君に再度会いに行けば、ちゃんと場所を伝える用意はしてあるらしい
優吾君に会いに行ってお兄ちゃん!
GPSを5回程確認した後…待ちくたびれて少し居眠りしていた…気付けば外は夕暮れ。慌ててスマホを確認するも…マークは出なくて泣きそうになった。

