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虐め~差し出した妹が帰って来ない
第1章 秋月 健人編
その日は、そのまま帰宅した…生きた心地がしない
抜け殻のようになっていて、気付いたら家の玄関にいた…洗面所に生き鏡を見ると死んだ様な表情をしていた…髪もボサボサで少し臭う…制服を脱いで脱衣籠へ、その中に胡桃が脱いだ服と下着があった…出掛ける前に着替えたのだろう…

胡桃のTシャツとショートパンツ、白いブラとパンツを取り出して抱き締めた。「胡桃ぃぃ…ごめんなぁ…」謝罪し号泣した。
罪悪感、不安、後悔、自分の情けなさ、様々な感情が絡み合う。
辛い学校生活の癒しだった胡桃が、居ないという恐怖…ボクは壊れてた…妹に欲情を感じた事なんて1度も無かったのに
少しでも胡桃を感じたいと、白いパンツを掴むと顔に当てて匂いを嗅ぐ…ほんのりオシッコの匂いがした。
ブリーフを脱ぎ、包茎のペニスを扱いた…胡桃!胡桃!と叫びながら…そして胡桃の白パンツに射精した。

シャワーを浴びてから学校に休む事を伝えた。
1日中、家に居た。カップラーメンを2つ食べ、何もせずに胡桃を待った。
火曜日も同じ…水曜日も同じ…
今日帰ってこなければ、一生帰ってこない気がして…怖かった。


気付けば夕方になっていた。そうだ掃除とかしなきゃ、洗濯もしないと、ゴミも片付けないと…胡桃が帰ってくるんだから
ノロノロと動き出し、決めた事をしていく…何かしてないと恐怖に押しつぶされそうだった

片付けは全て終わる…時計は20時少し前…何時もの定位置に座りシンと静まり返った家の中で祈るように胡桃を待つ

20時半にガチャと音がした。慌てて立ち上がり玄関にも向かった。胡桃がいた…玄関のドアを閉めていた。
久しぶりの胡桃の姿に涙が流れそうになって必死に堪えた…見たことの無いTシャツとミニスカートを履いていた。
胡桃は一瞬、ボクを見つめるも直ぐに逸らした…暗く疲れたような顔をしている。
「疲れてるから、お風呂入って寝るね」
ただいまの言葉は無かった…淡々と話して靴を脱ぐと階段を上がっていく…何時もと違う胡桃の態度に気圧され「うん」としか言い返せなかった。
トントンと階段を上がる胡桃の後ろ姿をただ見ていた。
半分位登った所で、スカートの中が見えた…ある筈のパンツは無く…可愛らしい白いお尻が見えた。
その光景に目眩がした…やっぱり。心の中で寂しく呟いた。
罪悪感、絶望感、後悔の感情が湧き出し涙が溢れてきて慌てて居間に戻った。




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