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タイトル考えるのめんどい
第6章 修学旅行
慌てて視線をずらす俺。

あの花火大会以来、俺は接していない。

完全にドン引きされたと思っているからだ。

だよな……男から見れば百合は美しいが、女からしてみればキモいもんな……

だが驚くべきことが起こった。

「……葵ちゃん、なに見てるの?」

「ほへ!?」

いきなり話し掛けられて心底ビビる。

「……あ、ああこれだよこれ。この……キーホルダー! 金閣寺キーホルダーだってさ!」

「ご当地ってやつかな? でも高いね、900円だって」

「たしかに高い……これに900円も出したくないよね、あはは……」

え? なに?

もしかして気があるのか?

あんなんされて話し掛けてくれるんだぞ?

「美春ー! あっち行こー!」

「うん今行く! 待たね」

春風のように去っていく華奢な後ろ姿を見送る。
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