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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる

ピーー…

ケトルの音で現実に引き戻され、カップに熱湯を注ぐ。
食後風呂を済ませてとら丸と戯れ、とら丸が飽きて離れると自分もベッドに横になった。

昨夜から色々あって疲れた…
柳川先生に告白されて身体を…

「はあ…」

俺と同じくらいの華奢な綺麗な身体と、男性らしいゴツゴツとした腕と手…
幼い顔立ちからは想像出来ない、性欲を持つと獲物を狙う狼のような獰猛さ…
備身体の奥に響く低くて色気を含んだ声…
快楽に溺れて、汗を滴らせる妖艶な表情…
重ねて伝わってきた、質量がある鉄のような熱い性器…

「……!」

考えに耽っていると、柳川先生との情交を思い出し、身体が火照り始める。
ヤバい…お腹の奥が気持ち悪くなってきた…
柳川先生との行為中に感じたソレを抱えた下腹部を摩ると、手の甲に上を向いた屹立が当たる…

落ち着け…
下腹部を撫でて気分を落ち着かせ、無理矢理目を瞑った…




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