この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる

「…もしもし」

電話をするのは初めてなので、少し緊張して声が震えた。

『もしもし、お仕事お疲れ様です』
「はい、ありがとうございます。柳川先生は…」
「僕ですか?さっき終わりました。佐伯さんは何してますか?』
「さっき原稿を完成させて、今から晩飯です」

電話越しに聞こえる柳川先生の優しい声色に少し安心した。
スピーカーに切り替えて、ご飯とインスタントの味噌汁を用意して食卓に並べる。

『すみません、お食事中だったんですね。佐伯さんがよろしければ、食べながら話しませんか?』
「いいですよ」

普段なら食事をしながら通話なんてしないが、たまには良いかと思って了承した。

『生姜焼きなんですね、メニュー聞いたらお腹空いてきた…』
「柳川先生は何食べるつもりなんですか?」
『スーパーで買ったみじん切り野菜の賞味期限が近かったんで、それを使って炒飯でも作ろうかなーって』

炒飯も良いな…と思いながら、話に花を咲かせていると、柳川先生に仕事について確認された。

『原稿終わったって事は…もう誘っても良いって事ですよね?』
「え?食事ですよね、大丈夫ですよ」
『でしたら、今週の日曜日はいかがですか?』
「日曜…予定は入ってないので行けますよ」




/309ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ