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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる
柳川さんは美味しそうにたい焼きにかぶり付くと、中のクリームがはみ出して、指の間にべったりと付着した。
拭いてもらおうとティッシュを出していると、柳川さんは躊躇う事なく舐め取った……
『佐伯さん…』
「……っ!」
今朝方見た夢が鮮明に思い出され、血がドクドクと滾り始めた。
前回セックスした時に感じた身体を這う柳川さんの舌の感触、夢で背中や太腿を舐められ喘がされた…
血液と熱が下半身へと集中する…
コレはマズい…
「佐伯さん、どうされました?」
「い、いや…えっと…」
「そろそろ行きましょうか」
いつの間にか柳川さんは食べ終えて立ち上がった。
どうしよう、立てない…
股間を押さえ、前のめりになっていると、柳川さんもただ事では無いと悟ったらしく、俺の背中を摩り始めた。
「佐伯さん、大丈夫ですか?気持ち悪くなりましたか?」
「ち、違う…」
「……もしかして、勃ってます?」
小声で確認され、俺は真っ赤になりながら頷いた。