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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる

指摘され、顔から湯気が出るくらい顔が熱くなる…
こんなの触って欲しいと無意識に強請ってたものじゃないか…恥ずかしい…

柳川さんの右膝が脚の間に入り、盛り上がった股間をグリグリと押し上げてくる。

「はっ!」
「どうして外で勃たせちゃったんですか?本当は期待してたんじゃないんですか?」
「ち、違…あっ!」
「違わないでしょう。人中で勃起させちゃうなんて、佐伯さんはいやらしい方だ…」

耳元で囁かれ、力が抜けそうになるが、ギリギリで踏ん張る。

「お、俺だって分からないんですよ、何が起こってるのか。あなたの事を思い浮かべるだけでソワソワしたり、身体が疼いて…変なんですよ俺…今日だって柳川さんとセックスする夢を見て、射精してたし…」
「え、セックスする夢…?」

しまった…
言い訳めいた発言ばかりして、つい余計な事まで口走ってしまった…
セックスする夢を見たなんて、柳川さんでも引くに決まってるのに…




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