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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる
身体が離れると、柳川さんの熱が去って、僅かな距離でさえ強烈に寂しくなる…
本当に、今日の俺はおかしい…
「…来て」
手を引かれ、キングサイズのベッドの縁に座った。
前方に柳川さんが座ると、俺の手を握って見つめてくる。
「佐伯さん、この1ヶ月自慰行為はされましたか?」
「またその話ですか…してませんよ」
関係解消かと思って身構えていたのに、診察のような質問に力が抜けた…
「またと言いますが今回は大事な話です。これまで週に1回程度佐伯さんの身体を触って射精して性欲を発散していましたが、今回は1ヶ月ほど期間が空いてしまった為、佐伯さんの体内に性欲が溜まってしまったと思われます。
それで身体の不調やソワソワした気持ち、ムラムラと欲情して性欲を溜め込みすぎた結果、僕とセックスする夢を見て夢精してしまったんです」