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恍惚なる治療[改訂版]
第2章 最初の治療
「お待たせしました。詳しい検査結果はまだ出ていませんが、胃が荒れていたので、帰りに胃腸薬を処方させていただきますね。それでは治療を始めさせてもらいますね」
「は、はい…あの…先生1人ですか?」
「はい、私1人で事足りますので…」
トレーの上にはタオルと液体が入ったプラスチックのボトルとゴム手袋が見受けられるが、薬のような物は見当たらない…
これで何を…
「では佐伯さん、服を脱いで下さい」
「は、服!?」
「はい、下着だけになって下さい」
いきなり服を脱げと言われて戸惑ったが、柳川先生の無言の圧力に負けたのと、今後の安らかな生活の為、仕方無く服を脱ぐ事に…
ボタンを外し、シャツを脱ぐと先生は一瞬目を見開いたように思えた。
「あの…」
「いえ、何でも…次はベッドに寝て下さい」
ベッドに横になると、柳川先生は目を細めて口角を上げながら、全身を舐めるように眺めてきた。
「あの、次は…」
「ここからは力を抜いて、私に任せて下さい…」
微笑むと、両手首を持ち上げて一纏めにされ、タオルでベッドの柱へと括り付けられた。
「ちょ…!」
「暴れられると佐伯さんが怪我をすると思ったので…今から行う治療は佐伯さんにとって嫌なものですから…」