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第13章 俺に出来る事

「もちろん。私で良ければ、お料理お教えしますよ」
「ありがとう。その分もきちんと料金支払いするから」
「料金なんていりませんよ。佐伯先生の恋の応援ですから…」
「あ、ありがとう…」

三雲さんは男性同士の恋愛モノが好きらしく、身近でそういう事態になって嬉しいらしい…

「そういえば、佐伯先生って私が下ごしらえした料理以外で作れるものってあります？」
「野菜炒めだけ…」

唯一作れる野菜炒めも毎回味付けに失敗するけどね…

「Aさんって嫌いな食べ物ってありますか？」
「んー、特に無いと思う…」
「だったら、お弁当作ってあげるのはどうですか？」
「弁当か…」

弁当だと品数が増えるから難易度が上がりそうだが…

「弁当にしてみようかな？」
「仕事終わりにAさんに差し入れしてあげたらきっと喜んでくれますよ」
「差し入れ…」

『佐伯さん、ありがとうございます…』

「……」
「佐伯先生赤くなってる。何想像してるんですか〜？」
「いや、何でも…」