この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恍惚なる治療[改訂版]
第14章 古傷

「今日はすみませんでした。決められなくて…」
「いえ、断る事も可能ですので、考えて答えを出して下さい…アレ?あの人…」

店から出て、駅に向かう途中で道端で蹲る女性が居て、田宮さんは心配そうに傍に寄って女性の背中を摩る。

「大丈夫ですか?」
「すみません…飲み過ぎて気持ち悪くなって…」
「立てますか?佐伯先生すみません、そこの自販機でお水を買っていただけませんか?」
「はい」

颯爽と女性を介抱する田宮さんに感心してしまう。
女性に触れない俺には無理だ…

自販機でミネラルウォーターを購入し、2人の近くに行くと、田宮さんは女性を支えて立ち上がった。

「……!!」

女性の顔を見て、思わず息が止まりそうになった。
あの人と顔がそっくりだったから…

「は、はっ…」

あの時の記憶が蘇りそうになり、腹の奥から不快感が湧き上がる。

「うう…」
「佐伯先生…?」

違う、この女性はあの人じゃない…
口元を手で押さえ、吐きそうになるのを我慢する。
無理矢理記憶に蓋をする…



/309ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ