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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療
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「佐伯先生、おはようございます」
「おはよう…」
玄関で三雲さんを出迎えると、三雲さんはキョトンとした表情に…
「……」
「…どうしたの?」
「いえ、佐伯先生がお迎えしてくれるの久しぶりだなーって思って…」
「ああ…」
そういえば、先週まで三雲さんの顔すら見られなかったのに、今は平気になってる…
「この前はごめんね?仕事が立て込んでたから…」
「いえ、佐伯先生お忙しいですもんね」
「あと、先週はありがとう。お陰で助かったよ」
「あっ、あの後大丈夫でしたか?体調は…」
「うん、大丈夫。三雲さんもお粥用意してくれてたでしょ?美味しかったよ」
三雲さんははにかみながら無言で食材をキッチンに並べ、調理を始めた。
「佐伯先生のお役に立てて良かった…」