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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療

三雲さんには1週間分の夕食を用意してもらっており、2日分は調理済みのものを用意してもらい、それ以降は味付けや下準備をして冷凍し、俺が食べる際に解凍して自分で調理をするようにしている。

「終わりました〜」
「お疲れ様。今日もありがとうね。そうだ、冷蔵庫にケーキがあるから食べていって…この前チーズケーキが好きだって話してたよね?」
「…っ、ありがとうございます!」

三雲さんにソファに座ってもらい、紅茶とチーズケーキを用意した。

「美味しいです。クリームが甘さもありながらさっぱりしていて、何個でも食べられちゃいそう…」
「喜んでもらえて良かった」

あっさりと完食するとすぐにシンクに持って行き、食器を洗う彼女にある質問をした。

「三雲さんって『朝間 藤治』読んでくれてるよね?」
「はい、単行本で読ませてもらってます。事件が起きるシーンと推理して犯人を追い詰めていくシーンにいつもドキドキしてますよ。どうされました?」
「いや、女性読者として聞きたいんだけど、この作品ってBL…?って呼ばれるやつなのかなって……」




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