この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恍惚なる治療[改訂版]
第15章 身体を重ねる
「女友達の親が乗り込んで来た日から1週間経って、学校で俺の事が噂になったんです。噂の出所は女友達の妹でした。彼女は姉である彼女の事を慕っていて、治療費を払わなかった俺を勝手に逆恨みして、ある事ない事言いふらされました。『俺が彼女達をレイプして傷付けた、お姉ちゃんが骨折したのはそのせいだ』と…
思春期の子どもにはその話題は刺激的で、皆俺の事を遠巻きにして陰口を叩いてました。その話は好きだった彼女の耳にも入って『気持ち悪い』と吐き捨てられて嫌われました。母親にも逆レイプの実態が知られて、俺はその場にいられなくなって、関東に住んでいた親戚の元へ身を寄せて、それ以来関東の学校へ転校して、故郷…新潟には一切帰ってません。
その日以来、俺は自分自身が気持ち悪くなって、セックスに関する話題が一切身体に受け付けなくなって、女性が気持ち悪くなりました。当時はカウンセリングに行く選択肢も無くて、暗闇もその時の事を思い出すからトラウマになるし、無理矢理脱がされた記憶があるから、柳川さんに脱がされるのも怖い…十数年経っても今も全く変わってない…」