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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療
俺の心配をよそに、柳川先生は俺と一緒にベッドは腰を下ろし、顔を近付けて至近距離で見つめてきた。
「あの、近い…」
「この治療は、佐伯さんが望む快適な生活を得る為に必要な行為なんですよ。外に出掛けて、ショッピングモールで買い物をしたり、映画を見たり…女性が居る場所でも普通に過ごせる日常を楽しむ為にも一歩を踏み出さないと…性欲をコントロール出来ないと、人前で勃ったアレを晒すハメになりますよ」
「…分かりました…」
柳川先生の押しに負け、仕方なくシャツを脱ぎ始めた…
…が、隣からの視線が気になる…
「あの、見られてると脱ぎにくいんですが…」
「ああ、失礼…どうせ後で全部見るんですから、別に見られてても構わないと思うんですけどね…」
自分が脱ぐわけでもないくせに、こちらの恥ずかしさなんて理解してないだろう…
出来れば目を瞑って治療をして欲しいくらいだ…
下着だけとなってベッドに横になると、前回手を縛ったタオルを手に取ったので、慌てて制止した。
「前回は怪我しなかったんで、縛る必要なくないですか?」
「前回とは少し変わった治療を行うので、拒絶してベッドから落ちないように縛らせていただきます」
手慣れた様子でベッドにタオルを括り付けると、両手にゴム手袋をはめた。