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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療
俺の頰に手を添え、唇に親指が触れる。
上唇と下唇をゆっくりとなぞられ、唇がピリピリとする…
「…っ」
「口を開けて下さい」
言われた通り、口を開けると親指が口内に差し込まれた。
「んぐっ!?」
「指を舐めて、吸ってみて下さい」
おずおずと親指の腹を舐め、口を窄めて軽く吸ってみる。
これも治療のうち、なのか…
柳川先生の顔を見ても、いつもと変わらない冷静な状態なので、治療行為なのだと無理矢理納得させる…
「飴を舐めるように舌を絡めて…」
「……」
具体的な指示が出て戸惑いながらも、舌を這わせる。
舌を捻って親指に絡ませ、時折吸ってみる…
ペロ、クチュ…
「はっ、上手ですね…」
残りの指は顎に添えられ、スリスリと撫でられる感触が心地良くて、少し強めに吸ってしまい、柳川先生の顔が僅かにビクついた。
「あっ、すみません」
「いえ、大丈夫ですよ」
「…あの、これも治療行為なんですか?」
「はい、キスも性感を高める行為の1つです。擬似的なものでしたが、キスしているように感じましたか?」