この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恍惚なる治療[改訂版]
第6章 男性同士
ショッピングモールに着いてすぐに、駐車場に溢れる程の車とガラス越しに見える人の多さに溜め息が出た…
「治療ってどういう事ですか?」
これまでの治療は性欲をコントロールする為に射精させられていたが、流石に人の多い公共の場でこれまでの治療は出来ないだろ…
「今回から人の多い場所に出向いて、女性が居る空間に少しずつ慣れていってもらおうと思います。ここは広いので女性と接触する危険は無いでしょうし、休憩スペースもありますから、気分が優れなかったら休みましょう。少し買い物がてら回ってみましょうか」
ただ回るだけで改善するのか疑問だが、先生が言うんだから根拠があるんだろうな…
「佐伯さん、迷子にならないで下さいね」
「なりませんよ!」
最初に向かったのは、リーズナブルながらも機能性とファッション性の両方に富んだアパレルショップ。
柳川先生はこのショップの常連らしく、今日着用している無地のTシャツにパーカー、チノパンは全てここで購入したとの事。