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透明な炎
第2章 明
土曜日は仕方なく9時に起きて出かける用意をした。
休日に出かけるなんていつ振りだろう?

デートじゃないのが残念だけど

それでも本当に久しぶりのお出かけで、ワクワクしないと言ったらウソになる。

武藤は気を使わない奴だからスカートじゃなくていいだろう。
どーせ奥さんに銀座でワンピースでも買ってあげるんだから、それで満足すればいい。

私はスキニーのジーンズにスニーカーを履いた。

横浜駅の待ち合わせ場所に行くと武藤はすでに来ていて
33歳には見えない。
清潔感のある私服に、あぁ、私服を見るのはこれが初めてだっけ。なんて思った。

きっと奥さんと一緒に買いに行ったんだろう服は、女性から見てもカッコ良くて
それを着こないしている武藤は同期でも1番カッコいい。

まぁ、もう既婚者ですけどね・・・

片手をジーンズのポケットに突っ込んで
片手でスマホをいじっている。

奥さんへのいい訳か?

しばらくその様子を見ていたら
私の手元のスマホが震えた。

なんだ。私に連絡してたんだ。

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