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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第15章 想い②
「レフ……、私も……好きだ。共に戦ううちに、お前に惹かれていた……。でも……、言えなかった」

 リースは、彼の上官だ。

 上官から異性として好意を持たれているなど知れば、レフはきっと思い悩むだろう。

 隊長である自分の言葉だからこそ、彼を縛る可能性があった。
 だから、伝えられなかった。 

 婚約者の話も、好意を寄せる相手がいたからこそ流した嘘。まさか、彼自身が真に受け、苦しんでいたとは思ってもみなかったが。

「好きだったから……、解毒だとは言え、お前にこんなことをされたくも、させたくもなかった……」

 今まで秘めていた気持ちを吐き出し、潤んだ瞳でレフの顔を見上げた。

 拒絶されるのではないかという不安を感じつつも、すぐに弱々しく笑みを浮かべて気持ちを押し殺す。

「もう私の命に危険はない。だから……、無理してたなら我慢せず、正直に答えて欲しい」

「我慢せずに正直に……ですか」

「……ああ、そう……んっ」

 伸びた二人の影が、一つになった。

 全てを言い終える前に、リースの唇が塞がれていたのだ。レフが求め食むたびに、二人の身体が深く密着する。

 彼の熱がリースに伝わり、その熱さが頭の中まで伝わって溶かされるような感覚が襲った。

 唇が離れ、熱の籠った視線がリースに注がれる。

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