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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第3章 救出③
「そっ……、そ、そ、そ、それは……、誰か男と交わる……ということ……か? そしてナカに……」

「まあ……そういう事になります……ね」

 彼女の問いかけを気まずそうに肯定すると、レフは真っ赤になった上司から視線を逸らした。

 レーンドラを飲まされた者は、痛みから逃れ生き残るため、自ら性の快楽に堕ち敵味方関係なく身体を求めるようになる。

 敵も、情報を引き出すという名目で、リースを存分に楽しもうとしていたのだろう。

(その前に助けることが出来て、本当に良かった……でも……)

 ほっとする反面、これからしなければならない提案を思うと、レフの心が暗く沈む。
 リースに気づかれないよう息を吐くと、意を決して口を開いた。

「確か隊長には……婚約者がいたはずですよね? その方となら……」

 最後は蚊の鳴くような声になり、全てを言えずに途切れてしまった。

 婚約者という単語に反応したレフの心が、それ以上言葉を続ける事を許さなかったからだ。

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