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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第4章 救出④
「んっ……」

 レフが、リースの唇を塞いでいた。

 突然の行動に驚き、咄嗟にレフの身体を引き離す。

 何故こんな事が起こったのか理解できず、口元に手をやりながら、副長の青年を凝視している。

 しかし、レフは引かなかった。
 今度はリースを強く抱きしめると、再び唇を重ね合わせた。

 柔らかな感触が、リースの唇に落ちる。先程のように身体を引き離そうにも、強く抱きしめられて動けない。

 首を振って逃れようとしたが頭ごと抱えられ、逃げ場を失った唇をレフが執拗に口づける。

 普段の彼から想像できない強引さに、リースは目眩がした。同時に、戸惑う彼女の意思と反して秘所が切なく疼く。

(違う違う違う、私は悦んでなどいない! これは……薬のせいだ! レフとこんな事……、絶対に駄目だっ‼)

 身体は悦びの反応を見せているのに、心は必死でそれを拒絶する。

 葛藤していると、レフの唇が離れた。

 名残惜しそうな表情で、その唇を見つめる。が、すぐに首を振って正気を取り戻すと、自分にキスをした部下に問うた。

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