• テキストサイズ
あの時、あのBARで
第4章  BAR・エロス
「いらっしゃいませ。梓ママ、こちらのお飲み物は?」
鋭くも優しい視線に、まだうかがってませんと肩をすくめると、
「あ、すみません、えっと、カクテルで、えっと・・シ、シンガポールスリングで」
彼女のぎこちない注文の仕方に、紫苑がすかさず聞き返す。
「もしかして、ほんとはビールって、言いたいんじゃない?」
気持ちを読まれた、とばかりに目を見開く若い女性。
でた!紫苑の得意術、相手の心のうちを盗むかのように読み解く。
彼女は降参するように首をうなだれ、
「実はそうなんです。まずはビール、って言いたかったんですけど、
 こういうバーでビールって頼んでいいのかなって。
 もっとこう、シャレたお酒がいいかなって、
 しったかぶりでカクテルを頼んでしまいました」
女性がうつむきながらもじもじしている間に、紫苑はビールをカウンターに置いた。
「そんなこと気にしないで、お好きなモノを飲んでください、ね?」
近い距離での紫苑の笑顔に女性客は顔を赤らめ、
私に目でほほ笑んでからビールに口をつけた。






/29ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ