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嘘の数だけ素顔のままで
第4章 去勢【3】
Hitachi wrote:
〉ありがとう! 簿記のことなら聞いてくださ
〉い。高校のとき授業で少しだけ習ったことが
〉あります。休憩時間のときに声をかけてくだ
〉さい。でも、パソコンできないのがあたしだ
〉けで恥ずかしいです。



Kotobuki wrote:
〉だいじょうぶです。タイピングができるよ
〉うになれば余裕がでると思います。あとは
〉スマホのアプリと考え方はほとんど一緒だ
〉から心配ないです!



 メールだと饒舌な奴だと思われないだろうか、とコトブキは不安だったが、タイピングする指を止めることができなかった。



Hitachi wrote:
〉ひとつ質問いいですか?



 コトブキはギクリとした。ヒタチノゾミからも下ネタをふっかけられると思ったからだった。



Kotobuki wrote:
〉なんですか?



Hitachi wrote:
〉パソコンこんなにできるのにどうして職業
〉訓練受けようと思ったんですか?



 何だそんなことか、コトブキはホッとした。やはり他の下品な女と全然違うな、そう思った。



Kotobuki wrote:
〉再就職手当が早く貰えるんです。



Hitachi wrote:
〉そうなんですか? あたし仕事辞めたのは今
〉回がはじめてでよくわからなくて。



Kotobuki wrote:
〉一身上の都合で辞めた場合、普通は待機期
〉間があって何ヵ月も待たないとだめなんで
〉す。



Hitachi wrote:
〉すごーい。色々詳しいんですね。あたし一
〉番年上なのになにも知らなくて恥ずかしい
〉です。



Kotobuki wrote:
〉何でも聞いてください!



Hitachi wrote:
〉はい! がんばります。せんせい!



 コトブキは顔が赤くなるのが自分でもわかった。だが、ヒタチノゾミから「先生」と呼ばれて悪い気はしなかった。


 このとき、ヒタチノゾミとコトブキの二人は、『先生』から睨まれていることに気がついていなかった。


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