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嘘の数だけ素顔のままで
第5章 去勢【4】
 オオハナタカコの視線が一点に集中した。コトブキはその視線の先を見た。スラックスは垂直にテントを張っていた。

 恐らく腰を引いた状態で屹立した為に上向きになろうとしたところでパンツに引っかかっているのだろう、コトブキそうは思った。その盛り上がり具合ときたらコトブキが想像していた以上にあからさまだった。


 オオハナタカコは、コトブキとの間に肩幅分の距離を取った。それからコトブキの顔と盛り上がったスラックスを交互に見た。一方のコトブキもオオハナタカコの姿態を上から下へ見た。コトブキが半歩距離を詰めた。


「何……してるんですか」

 そう言ったオオハナタカコを見たまま、コトブキは社会の窓からペニスをむんずり出した。自分のやっている行為が他人事のように思えた。オオハナタカコは何か言おうとしたが、ほとんど言葉になっていなかった。


 尿道が我慢汁で濡れていた。親指の腹で生肉をこすった。すると全体が妖しい艶を光らせた。ペニスの根元の皮を下に引くと露わになった生肉は笠がひらいた松茸のようだった。コトブキは抓んだ根元を振ってその松茸のようなペニスを上下させた。


「皆に言いますよ」

 ヒタチノゾミはペニスとコトブキの顔を交互に幾度となく見た。


 不快そうな目で見られる度にペニスは脈動して震えた。雁首でたわんでいた包皮が伸びきるくらいペニス全部が硬直し鬼頭がパンパンにふくれ上がった。

 コトブキの頭の中で卑猥な会話が泉から湧き出たように溢れだしていた。しかし、同時に思うことがあった。無言でいる今の状況に言いようのない興奮を覚えたのだ。何かがおれの中で吹っ切れようとしている。


 これが男か、おれは男になるのか……男になるという意味はこういうことだったのか、雄の生殖本能がペニスを伝って全身に広がっていくようだった。


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