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BAR・エロスは今も・・
第1章 now・・

「よくわからないって、どういうことよ?検討ぐらいつくんじゃないの?」
「いやそれがさ、彼女の言葉だけなんだよ。
浮気してたあなたの気持ちがよくわかったわって。
いいもんね、たまにはとっかえるのもってさ、蔑むように見るんだよ、俺の事」
私と修が会わなくなってからもう4、5年が経っている。
そんなに時間が経っていることを今更蒸し返すのも不思議だし、ってことは、
またか?と修に鋭い視線を向けた。
「まさかまた誰かと?」
「してないしてない!梓さんから卒業してからは女房だけだよ」
強くなった語尾は一瞬音楽の途絶えた店の中に小さく響いた。
女性側のカウンターの、真ん中あたりに座っていた女性がチラリと私たちを見た。
「俺、懸命に尽くしているんだよ、女房に。
彼女、俺が正社員になった時に子づくりしようって言ったって話、したよね?
俺もそのつもりでいたんだけど、急にパートに出始めて、30になったら
子供つくろうって、急に方向転換したんだよ。
まあそれでもいいかって思って彼女の好きにさせていたんだ。
で、先月彼女の誕生日が来て30になったところで改めて
子供づくりの話になったんだけど、その時にさっきのセリフも言ったんだ」
「相手を取り換えるって、あれ?」
思いのたけをぶちまけたからか、修はまるで他人の話を代わりにするかのように
物珍しいモノでも見るように目を丸くした。
「いやそれがさ、彼女の言葉だけなんだよ。
浮気してたあなたの気持ちがよくわかったわって。
いいもんね、たまにはとっかえるのもってさ、蔑むように見るんだよ、俺の事」
私と修が会わなくなってからもう4、5年が経っている。
そんなに時間が経っていることを今更蒸し返すのも不思議だし、ってことは、
またか?と修に鋭い視線を向けた。
「まさかまた誰かと?」
「してないしてない!梓さんから卒業してからは女房だけだよ」
強くなった語尾は一瞬音楽の途絶えた店の中に小さく響いた。
女性側のカウンターの、真ん中あたりに座っていた女性がチラリと私たちを見た。
「俺、懸命に尽くしているんだよ、女房に。
彼女、俺が正社員になった時に子づくりしようって言ったって話、したよね?
俺もそのつもりでいたんだけど、急にパートに出始めて、30になったら
子供つくろうって、急に方向転換したんだよ。
まあそれでもいいかって思って彼女の好きにさせていたんだ。
で、先月彼女の誕生日が来て30になったところで改めて
子供づくりの話になったんだけど、その時にさっきのセリフも言ったんだ」
「相手を取り換えるって、あれ?」
思いのたけをぶちまけたからか、修はまるで他人の話を代わりにするかのように
物珍しいモノでも見るように目を丸くした。

