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BAR・エロスは今も・・
第1章 now・・
「彼女になじられても黙って受け止めます。子づくりに精進します。
 求めには必ず応じます!と。
 その決意を梓さんに聞いてもらいたくて今夜ここへ来たんだ」
これが修の言いたいすべてなのだろう。彼の顔のすがすがしさを見ればわかる。
 人は、思っているだけよりも口に出して、さらには
誰かに聞いてもらう方が力を得られる。
前に踏み出す勇気もでてくる。修は今夜、いい選択をした、そう私は思う。
そしてなにより、心の立会人に私を選んでくれたことがすごく嬉しかった。
「ありがとう、修・・いえ柏木くん。今でもこんなアネゴを頼ってくたこと、感謝してる。
 よし、今夜は全部私のおごり!好きな酒飲んで楽しんでいってちょうだい」
ありがとう、アネゴ!という修の声が懐かしかった。
「じゃあ私の作ったカクテルを試しに飲んでよ。まだお店では出してないの」
 無い袖をまくる仕草をしながらシェイカーを用意している私に、実験台?と
ふざけながら体を引いて拒む姿で、場に笑いを誘う修。まるでにぎやかな女子会のようだ。

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