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BAR・エロスは今も・・
第4章 美紅 解放希望
スツールに腰かけるとさっそくビールを注文する。
まだ誰もいない店内をきょろきょろと見回すと、
「今日は、ママさんは?」と、梓の存在を気にしていた。
「実は腰痛で。昨日の定休日に年末にむけての掃除をしている最中にギクッと。
なので今日はお休みして養生しているんですよ」
「あらあ残念!ママさんに会うのを楽しみにしてたんですけど。でも大丈夫なんですか?」
腰の辺りをさすって見せる美紅に、年齢が年齢なもんで、と紫苑がウィンクして見せる。
「いいんですかぁ?そんなこと言っちゃって。私が言い付けたらどーすんですかぁ?」
「ということは、この店の常連になっていただけるっていう解釈で、よろしいですか?」
この上手い誘導が、数々のマッチングを成功させてきたんだなと改めて美紅は、
このバーへの期待感が高まった。
そして今日は、このバーテンと二人で話しができるとわかると、前回以上に根掘り葉掘り、
このバーと、ママとの関係などなど、知りたい事を聞きまくってやる、
と心を浮き立たせた。
「今日はお客様のご希望が叶えられるようがんばりますよ。
それとお相手が見つかるまで疑問質問にたっぷりお答えしますからね」
コースターの上にビールグラスを置く、そのほっそりとした指から視線を上げ、
紫苑と目を合わすと、それだけで体がわずかに熱ってきた。
思わず、スツールの上のおしりをもぞもぞと動かしてしまう。
それくらいジワリとした湿り気を感じさせられたのだった。
そして美紅は思う。
見つめられただけで体が反応し心を酔わされるこの男と愛し合っているあの女性は、
いったいどんな気分を毎日味わっているのだろう、と。
まだ誰もいない店内をきょろきょろと見回すと、
「今日は、ママさんは?」と、梓の存在を気にしていた。
「実は腰痛で。昨日の定休日に年末にむけての掃除をしている最中にギクッと。
なので今日はお休みして養生しているんですよ」
「あらあ残念!ママさんに会うのを楽しみにしてたんですけど。でも大丈夫なんですか?」
腰の辺りをさすって見せる美紅に、年齢が年齢なもんで、と紫苑がウィンクして見せる。
「いいんですかぁ?そんなこと言っちゃって。私が言い付けたらどーすんですかぁ?」
「ということは、この店の常連になっていただけるっていう解釈で、よろしいですか?」
この上手い誘導が、数々のマッチングを成功させてきたんだなと改めて美紅は、
このバーへの期待感が高まった。
そして今日は、このバーテンと二人で話しができるとわかると、前回以上に根掘り葉掘り、
このバーと、ママとの関係などなど、知りたい事を聞きまくってやる、
と心を浮き立たせた。
「今日はお客様のご希望が叶えられるようがんばりますよ。
それとお相手が見つかるまで疑問質問にたっぷりお答えしますからね」
コースターの上にビールグラスを置く、そのほっそりとした指から視線を上げ、
紫苑と目を合わすと、それだけで体がわずかに熱ってきた。
思わず、スツールの上のおしりをもぞもぞと動かしてしまう。
それくらいジワリとした湿り気を感じさせられたのだった。
そして美紅は思う。
見つめられただけで体が反応し心を酔わされるこの男と愛し合っているあの女性は、
いったいどんな気分を毎日味わっているのだろう、と。