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BAR・エロスは今も・・
第5章 美紅 マッチングは突然に
「はぁ?なんかおもしろい!だって」
美紅はそこまで言ってから声を低くした。
「だって、セックスの時にワイワイしてていいんですかぁ?」
「喘ぎ声ばっかりじゃあ、なんか後ろめたい感じがしちゃって。
もっと楽し気にはしゃいでもいいんじゃないかなって」
「あの、失礼ですけど、彼女いない・・ってことないですよねぇ?
だってこんなにかっこいいんだもん」
「実は、いません。今はね」
肩の荷でも下ろしたかのような、ほっとした表情の男に、探るような目をむける。
「なにか、あったんですか?」
女子の悪い癖、なぜなぜどうして症候群が頭をもたげる。
今はいない、などと聞けば、どういう経緯で今に至っているのか、
知りたくなるのがオンナ、なのだ。
でも男は、こちらもまた慣れた調子で、
「男と女にはいろいろあるでしょう?それより、今夜を楽しむことに専念しましょ、ね?」
と、うまくその場をかわした。
それもそうだ、と素直に男の言い分を丸呑みする。
今宵限りのオトコのあれこれを探る時間を、二人のために費やさなければ。
エロスを楽しむ時間を削ってしまうことになる。
「そうですね。じゃあ、とりあえず乾杯しましょう」
美紅がグラスを掲げると、男も同じくグラスを手にして合わせ、
カランと涼し気な音を奏でた。
美紅はそこまで言ってから声を低くした。
「だって、セックスの時にワイワイしてていいんですかぁ?」
「喘ぎ声ばっかりじゃあ、なんか後ろめたい感じがしちゃって。
もっと楽し気にはしゃいでもいいんじゃないかなって」
「あの、失礼ですけど、彼女いない・・ってことないですよねぇ?
だってこんなにかっこいいんだもん」
「実は、いません。今はね」
肩の荷でも下ろしたかのような、ほっとした表情の男に、探るような目をむける。
「なにか、あったんですか?」
女子の悪い癖、なぜなぜどうして症候群が頭をもたげる。
今はいない、などと聞けば、どういう経緯で今に至っているのか、
知りたくなるのがオンナ、なのだ。
でも男は、こちらもまた慣れた調子で、
「男と女にはいろいろあるでしょう?それより、今夜を楽しむことに専念しましょ、ね?」
と、うまくその場をかわした。
それもそうだ、と素直に男の言い分を丸呑みする。
今宵限りのオトコのあれこれを探る時間を、二人のために費やさなければ。
エロスを楽しむ時間を削ってしまうことになる。
「そうですね。じゃあ、とりあえず乾杯しましょう」
美紅がグラスを掲げると、男も同じくグラスを手にして合わせ、
カランと涼し気な音を奏でた。