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恋花火-Akane-
第2章 恋をしていた
夏休み、グループのみんなでカンナの家にお泊まりをした。


お泊まり会の夜、暴露大会をしたときに、カンナは好きな人がいるって言った。


「名前は言えないけど、サッカー部の人。」


そのときふと頭に浮かんだのは


あの日助けてくれた相原陸の顔。


だけどそのあとこっそり、「茜だけには教えるね」


親友だからねって、好きな人の名前を教えてくれた。


カンナの好きな人は、サッカー部のスイ君。


相原陸じゃなかった。


スイ君のこともわかる。スイ君も放課後教室には来ないタイプだったけど、いつも相原陸とつるんでいたし。


カンナが好きな人を私にだけ教えてくれて、それはすごく嬉しかったけど悲しかった。うまく説明できないけれど。


カンナに好きな人がいて、なんだかそれがすごく、悲しかった。








その日の夜、暴露大会が終わって寝る時間。


複雑な気持ちのまま布団に入った。


…カンナの匂いがする。










みんなの寝息が聞こえてきて、私もうとうとし始めたとき


キュ、っと手が握られた。


隣に寝ていたカンナだった。


カンナは私のことを、親友だと思ってくれている。


だけど私は、もしかしたら


カンナとは違う気持ちかもしれない。


だから私は、繋いできたカンナの手を、握り返すことができなくて


カンナから一方的に握られた手に


力を入れないように必死だった。


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