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恋花火-Akane-
第4章 もしかしたら、嘘
サッカー部との座談会のあとは


カンナと一緒に帰って、


どっちかの家でエッチなことをするのが最近のお決まりコースだった。


盛り上がって帰りが遅くなっても


女同士だから、どちらの親にも心配されるようなことはなかったし。


その日も、私の家にカンナは寄って


ベッドに二人で座って


最近買ったばかりのエッチな本を二人で眺めていた。


いつもだったら


そう、いつもならここで


カンナと触りっこしたり


キスしたりする。


だけど今日カンナは


「ごめん、今日生理なの」


触ろうとした私の手を


カンナは止めてきた。





「…本当に?」


口をついて出たのは、そんな言葉で。


カンナのことを疑いたくなんかないのに…


さっきのスイ君の話をしていたときのカンナの顔が


頭から離れなくて…





「嘘じゃないよ」


そう言ってカンナは笑ったけど


…嘘。


私にはわかるの


いつもカンナのそばにいて


一番近くにいるから


わかるんだよ。


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