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恋花火-Akane-
第1章 まるで苺のような
春、中学生になった。


私の通う中学校は、近隣の三つの小学校が集まる。


中学生になると、周囲から「大人っぽいね」と言われることが多々あった。


私自身、全然そんな気がしなかったから、なんでそんな風に言われるのかわからなかった。


お昼休みは、小学校からの仲良し四人組でお弁当を食べた。


仲良し四人組が揃えば、話す話題は昨日見たテレビや、新しく出たお菓子の話


あとは少女漫画を真似てノートに書いて遊んだり


そんな風に休み時間を過ごした。


夏休みには、四人で海に行こうと約束をした。















「ねぇねぇ、茜って好きな子いる?」


そうじの時間、同じクラスの子達から、いきなり問いかけられた。


クラスの中でも目立ってる、ギャルっぽい子達のグループ。


今まで挨拶程度しかしたことがなかったから、いきなりの問いかけに驚いた。


「いないよ」

「えーほんとに?」

「ほんとほんと」


こうしてたまに、ギャルグループの子達と話すようになった。


話す内容はいつも、恋の話とか、オシャレの話。あとは下ネタとか…


いつもの仲良し四人組とは違う雰囲気だけど、これはこれで楽しいなと思って、そうじの時間はいつも笑ってばかりいた。


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