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スカーレットオーク2
第2章 2 リプレイ
今夜は直樹の実家で食事をすることになっていた。
直樹が結婚して実家を出た後、母の慶子が一人でいたがしばらくして兄夫婦が同居することになり賑やかになった。
兄夫婦には四歳になる娘、聖乃と生まれたばかりの息子、孝太がいる。
「こんばんは」
「失礼します」
直樹と緋紗が実家に上がると聖乃が走ってやってきた。
「おじちゃん。せんせえ」
陶芸教室で子供を教えている緋紗のところへ聖乃も通っているので緋紗のことは『先生』と呼ぶ。
「きよのちゃん、こんばんは」
聖乃は嬉しそうににっこり笑っている。
直樹が抱っこしてやろうと手を差し出すと、「もう、きよ。おねーちゃんだからしないの」と、首を振った。
「ああ、そうなの」
「弟ができるとしっかりするもんですね」
直樹と緋紗は感心して聖乃をみた。
台所では早苗が天ぷらを揚げる用意をしているところだ。
ダイニングテーブルから少し離れたところに小さなベビーベッドが置かれ、颯介と慶子が孝太を眺めている。
「こんばんは」
「あ。いらっしゃい」
「おっす」
「お義姉さん、私、揚げますよ」
「あ、ほんと。助かる」
早苗は揚げ物が苦手だ。
「緋紗ちゃん上手ね」
「いえ、熱いのが平気なだけで。こういうのって直樹さんのほうが上手なんですよねえ」
「うちもそう。颯介のほうが料理得意なんだよねえ。夫が料理得意だとなんか気まずいよね」
二人で笑った。
直樹が結婚して実家を出た後、母の慶子が一人でいたがしばらくして兄夫婦が同居することになり賑やかになった。
兄夫婦には四歳になる娘、聖乃と生まれたばかりの息子、孝太がいる。
「こんばんは」
「失礼します」
直樹と緋紗が実家に上がると聖乃が走ってやってきた。
「おじちゃん。せんせえ」
陶芸教室で子供を教えている緋紗のところへ聖乃も通っているので緋紗のことは『先生』と呼ぶ。
「きよのちゃん、こんばんは」
聖乃は嬉しそうににっこり笑っている。
直樹が抱っこしてやろうと手を差し出すと、「もう、きよ。おねーちゃんだからしないの」と、首を振った。
「ああ、そうなの」
「弟ができるとしっかりするもんですね」
直樹と緋紗は感心して聖乃をみた。
台所では早苗が天ぷらを揚げる用意をしているところだ。
ダイニングテーブルから少し離れたところに小さなベビーベッドが置かれ、颯介と慶子が孝太を眺めている。
「こんばんは」
「あ。いらっしゃい」
「おっす」
「お義姉さん、私、揚げますよ」
「あ、ほんと。助かる」
早苗は揚げ物が苦手だ。
「緋紗ちゃん上手ね」
「いえ、熱いのが平気なだけで。こういうのって直樹さんのほうが上手なんですよねえ」
「うちもそう。颯介のほうが料理得意なんだよねえ。夫が料理得意だとなんか気まずいよね」
二人で笑った。