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スカーレットオーク2
第2章 2 リプレイ
 緋紗が初めて慶子に会ったとき、直樹によく似ていて静かな林のような人だと思った。

早苗は飾り気のない姐御肌な人で好感が持てたし、元遊び人の颯介も子煩悩な様子で暖かい人に見えた。

直樹を取り巻く家族なので、きっと好きになれると思ってはいたが実際に会うまでは不安だった。

しかし今ではすっかり不安もなくなりこうして食卓を賑やかに囲むことが楽しいくらいだ。



「孝太はよく寝るわねえ」

 慶子が目を細める。早苗も同意する。

「聖乃のときよりもよく寝ますよ」

「孝太はやっぱり義姉さんに似るのかな。聖乃は兄貴そっくりだしさ」

 直樹が颯介と聖乃の顔を見比べて言う。

聖乃は颯介に似て少し目じりが下がって柔らかい顔立ちだ。

直樹と颯介は二歳しか離れていない兄弟だがパッと見の印象だと颯介のほうが若々しい。

性格的なものもあるのだろう。

颯介は明るい印象で爽やかなイケメンだ。

(聖乃ちゃん大きくなったらモテそうだなあ)

緋紗はまだまだあどけない聖乃を見て思った。



「孝太も颯介に似てると思うよ」

 早苗が言うと慶子も「生まれたときの颯介に孝太そっくりね」と、神妙な顔つきをする。

「心配そうに言うなよ」

 颯介が笑って言った。



 亡き父、輝彦と颯介はそっくりでフラフラ落ち着きもないところも似ていたので振り回されてきた慶子の心配が直樹にはよくわかった。

それでも孫の可愛さには敵わないらしく慶子は溌剌としている。



 食事がすむと聖乃が、「ばあば。お風呂はいろー」と、甘えた声で慶子を誘う。

「はいはい」

「後片付けますから」

「ごめんね」

「いえいえ。こちらこそいつもすみません」

 慶子は聖乃を連れて風呂に行った。

 早苗と緋紗で片付け始めていると孝太が起きて泣いたので早苗は孝太をあやしに向かった。

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