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昭和63年の夏休み(当時、中学2年生のCFNM体験)
第3章 中学1年生
ー 翌日 ー

 この日も、紗綾と沙耶香と登校した。

 今日の沙耶香は少し明るかった。

 紗綾は「悪いね。待ち合わせ遅れて。沙耶香の奴が愚図ったからさ」

「愚図った?」

沙耶香は「やめてよ」と少し照れた顔で紗綾の背中を叩いた。

「体育が無くてもさ。放課後のHRの後に掃除があって男子も女子も半袖、短パン、ブルマーになるのよ。それなのに沙耶香はブルマーを履かないって愚図ってさ」

「昨日から言っていましたよね」

沙樹は「沙耶香の奴。掃除の前にスカートをラップタオル代わりにして着替えるとか言い出すからさ。アタシが男子の前で公開着替えなんかしたら、他の女子から男子の前で目立とうとスタンドプレーとか”沙樹の妹だから淫乱”とか言われるよ。アタシみたいに沙耶香はなって貰いたくないって怒鳴ったのよ」

 (紗綾さんは、自分の立ち位置を解って居たのだ)

続けて紗綾は「沙耶香にだけは、さすが伊藤家の女だって陰口を言われて欲しくないの。伊藤家の娘だけど沙耶香は別格って周囲に知って貰うには、他の女子と足並みを揃えて貰うのが必要不可欠って訳」と言い切った。

 自分に紗綾は

「悪いけどさ。アタシは君の童貞を奪うのは諦めた。代わりに沙耶香を守ってやって欲しい・・・・・・あぁ、君のズル剥けのペニス。絶対に高校生くらいになれば立派な男根に育つのになぁ。沙耶香が銜えるのか・・・・・・」

 沙耶香は顔を真っ赤にして

 「だからっ!そういうのを大声で通学路で喋らないでよ!誰かに聞かれたら同じじゃん」

 昇降口の下駄箱で沙樹と分かれると、自分と沙耶香は教室に向かう。

 今は、全員の名前も顔も一致しないけど部活が本格的に始まれば、沙耶香が沙樹の妹と解り、クラスメートの女子の態度もかわるかもしれない。

 そして美少女の沙耶香の素性を知らない男子生徒は明らかに沙耶香を意識している。

 3年間を無難に乗り越えるのは難しいかもしれない。

でも、沙耶香を守らなければ成らない。
 
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