この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
昭和63年の夏休み(当時、中学2年生のCFNM体験)
第3章 中学1年生
ー 教室 ー

 たぶん、自分は間違いを犯した。

 そのまま、沙耶香を学校から帰宅させておけばよかったのに、説得して教室戻してしまった。

 小学校の時は、男子と女子という単純な仲違いはあった。

 中学生の場合は、そこに恋愛感情、性欲、そして憎しみ、嫉妬が加わり複雑化する。

 加藤は1年だけど上級生を牛蒡抜きにしてレギュラーを勝ち取った期待の星だ。

 あの学年主任の怖い体育教師はサッカー部の顧問でもあり加藤をえこひいきする。

 サッカー部の先輩も加藤だけは、特別扱い。

 そして小学校の頃から地元のスイミングスクールでも凄い成績を持っている。

 だから、サッカー部と水泳部も掛け持ちをしていた。

 そんなスポーツ界のプリンスは既に童貞ではなく、女子の先輩を中心に処女を奪い続けているのは有名な話だ。

 沙耶香は、3年の姉である沙樹さんの庇護下で安全だと思って居たが、加藤には関係ない話らしい。

 そして、厄介なのは加藤が大好きな、クラスでリーダー格の女子。

 飯田加奈子。

 そのときは、知らなかったが4月に飯田加奈子は加藤に告白をした。
「ブルマーを履いてるガキ臭い1年の女には恋愛感情が沸かない」と良い、飯田加奈子の告白を断っていた。

 いわゆる女子がブルマーを履かなくなったのは、飯田加奈子がグループの女子と共に裏工作をして、クラスメートの女子に履かないように仕向けていたらしい。

 そして、男子との教室での着替えでも、競泳水着姿のまま加藤にすり寄るのも色仕掛けの作戦だった。

 そんな苦労をしている飯田加奈子を無視して沙耶香に交際を申し込むというシチュエーションは、飯田加奈子のグループだけでなく、女子全員を敵にまわす大事件だ。

 沙耶香にしてみれば、姉を馬鹿にされ、自分も娼婦のように言われる苦痛よりも、今後は飯田加奈子の逆鱗に触れ、それに同調して女子からの無視やイジメが始まる事への逃避行だった。

 自分が、それを読み切れず教室に戻した事で沙耶香に放課後まで、針のむしろみたいな思いをさせてしまった。

 沙耶香は、掃除が終わると女子達に囲まれる前に急いで家に帰った。

 代わりに女子に囲まれたのは自分だった。

 飯田加奈子は激怒していた。

 「アンタ沙耶香の奴の事が好きなの。アンタが沙耶香と交際すればさ。加藤くんも諦めると思うのよ」
/52ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ