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大人が寝る前に読む物語
第1章 赤ずきん
赤ずきんside

ルシア以外の男の人と……
なんて事を…


このお腹にはルシアとの子が宿っているかもしれないと言うのに…


アレフとは何度か森に住むおばあさんの家の近くで会った事がある。
とても親切な青年だ

歳の頃はルシアと同じくらいかしら…
背が高くて、がっしりとした身体はとても男らしくてかっこいい


そんな風には思っていたけど、
まさかそのアレフとこんな風に口付けをしてしまうなんて…

森で会った時に女の人と一緒だったのを見たことがあったから…
てっきり恋人がいるんだと思っていたのに…

私のことを…だなんて

もしもルシアに出会う前にアレフに告白されていたら、
きっと私はアレフの事を……


でも…
私はルシアと出会って恋をしたの

この事は忘れよう…


「赤ずきん…待って」

「アレフ…さよなら」

「雨が…雨がやむまででいいから…」


立ち止まった私を包み込むように抱き締めるアレフ

「少しだけ…どうか少しだけ…」


──────
─────────

どのくらいの時間をそうして過ごしたろうか…

雨の音が小さくなり…
小屋の中に日が差し込んできた


ふと窓を開け見上げた時、アレフと目が合った

真っ直ぐに見つめる瞳から目が逸らせない…
瞳孔の開いた赤い瞳

か…体が動かない

アレフの顔が近づき…
全く拒む事が出来ずに彼の唇を受け入れていた


そして、アレフの舌が入ってくると
必死でそれに応えしまっている自分に戸惑う


弛む銀糸が
離れた舌と舌に繋がり
激しい口付けの名残りを伝える


どちらからともなく再び求めるように唇を重ね、
舌を絡ませ合う

その逞しい腕に抱かれながら
ゆっくりと押し倒され…

大きな手が身体をまさぐる

いけない…こんな事…
分かっているのに…

この手を払い除けることが出来な…い

執拗にその手が胸の膨らみを服の上から揉みしだき初めると
アレフの息遣いが荒くなり

興奮を伝えるように、太ももに押し付けられる猛り


あぁ…こんなに硬くなって…

荒々しく服を押し上げ、お腹の当たりを撫で回される


「アレフ…ダメ…」

その言葉を遮るような口付け

身動きが効かない中でも
何とか身を捩り、少しの抵抗をみせるも
大きな身体に組み敷かれた状態では抵抗にすらなっていない

少しざらつく手のひらが…
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