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大人が寝る前に読む物語
第1章 赤ずきん
赤ずきんside

アレフが走り去ったドアを眺めていた…


私……
あのままアレフに抱かれても…いいって思っ…た?


私にはルシアが…
ルシアとの子だっているかもしれないのに…


あの端正な顔で見つめられ
あんな激しく求められたら…

1度は拒んだ口付けを簡単に受け入れてしまった事の罪悪感を抱きながらも
その先の行為を望んでしまっていたのも事実

私ったら最低よ



アレフが乱した衣服を整えながら
自身の乳房に目を落とす


白い膨らみにはルシアの残した痕がくっきりと残っている…
罪悪感が再び、心を覆い尽くすように広がるけれど

さっきまでアレフに吸われていた乳首が
まだ勃ったままで快感の名残りを知らしめてくる

乳首が異様に敏感になっているように感じてしまうのは
勃ちあがったままの乳首が衣服に擦られてゾクゾクしてしまうから…

中途半端に駆り立てられた性欲は赤ずきんの妄想を煽り、
太ももに感じたアレフの猛りを思い出していた

ルシアよりも身長も大きくて
ガタイもいいアレフの欲望の塊


────…ッッ


頭に浮かびかけた妄想を払うように立ち上がると
衣服を整え、マントを羽織る

赤いずきんを目深に被ると
小屋のドアを開いて外を仰ぐ───

雨はあがり、さっきまでの雨が嘘のように晴れ渡っている

とうに昼を過ぎてしまったわ…
このままでは、おばあちゃんの家に着く頃には夕方になってしまう

急がなくちゃ…




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