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大人が寝る前に読む物語
第1章 赤ずきん
赤ずきんside

オオカミの時は意地悪だったのに
人間へと姿を変えたアレフはどこまでも優しく私を抱く


朝から始まった二人の睦事(むつみごと)は結局1回では収まらず、
既に日が高くなっていた…


イカされっぱなしで何も考えられない…
なのに身体はどこを触られても敏感に反応をしてしまう

「あぁ────ッッ…ダメぇ」

最奥をグリグリと抉るように太いペニスで擦りながら
耳を舐られる

そのまま首筋に舌を這わせ、強く吸い付いて痕を残す

そんな見えるところに──ッッ
口に出来ない思いがまた快楽に打ち消されていく

両手をバンザイさせられ、脇の下を舐めてくるアレフ

「うぅ……あんッッ」

何とも言えない痺れが尾骶骨の下から沸き起こってくる

「はぁ──そんなに締め付けないで…」

乱れた前髪の奥……
切れ長の目に光るアンバーの瞳、
長いまつ毛がフルフルと小さく震える様…

快楽に眉根を寄せ、顔を歪める、
それさえも色っぽくてゾクゾクしてしまう

苦しげに顎をあげながら熱い吐息を吐いて、
腰を打ち付けるアレフの顎から滴る汗が
私の頬やおでこにかかって来るけど、それを気にしている暇など
与えては貰えない

激しい律動は、すぐに果てを連れてくる──

「あぁ──…あんッッ…いやッッ」

「…イきそう…?」

「ん…また……来ちゃう───ッッ」

たった1日で私の悦い所を知り尽くしたアレフが
腰を沈めて、奥深くを円を描いて擦り出す…

「ほら…イッていいよ……ここが好きでしょ?」

「いやぁ──…おかしくなる…」

「もっとおかしくなって…俺を感じて…俺に狂って……」


はぁ…はぁ…

また───イかされた…


もう
この人から離れられない──


文字通り…
私はこのオオカミに食い尽くされてしまった





赤ずきん ~完~
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