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大人が寝る前に読む物語
第2章 かぐや姫
✽.。.:*・゚ 色のある世界へ.。.:✽・゚
罪名
地球への憧れを抱いたこと
罪を問われた私は地球への流罪という実刑を受けることになった
体を赤子に戻され、竹の中に身を置かれた。
いく晩の時がたったであろうか。。
黄金に輝く竹を見つけた翁によって赤子は大事に育てられる
人間の成長とは比較にならない程のスピードで身体を大きくした
かぐや姫はこの世のものとは思えぬほどに美しく成長し、
齢14のときを迎えた…
月の世界なら結婚をしなくてはならない歳だ
この数年、憧れを抱き流罪となった地球で初めて触れた人の感情
私の成長を見て喜び、涙を流す翁夫婦に
最初は戸惑い、実際に「感情」と言うものに触れるたび恐れさえ抱いた…
泣かない私を心配して医者を呼び、大騒ぎになったこともあった
とにかく感情の薄い私を地球の両親は心底心配してくれた
それでも少しずつ…少しずつ
私にも人間の感情が分かるようになってきた頃…
平和に暮らしていた世界が
にわかに騒がしくなってきたのだった
美しく成長したかぐやの噂は広く京の町に広がり、
一目見たいという殿方たちで屋敷の外は賑わっていた
その噂は
見れば溜め息が溢れ、その心に焼き付くほどだと口々に囁かれ、
姿を見せぬかぐや姫に皆の想いは一層に募った
そして名高い公卿の方々が挙って求婚に訪れたのだ
罪名
地球への憧れを抱いたこと
罪を問われた私は地球への流罪という実刑を受けることになった
体を赤子に戻され、竹の中に身を置かれた。
いく晩の時がたったであろうか。。
黄金に輝く竹を見つけた翁によって赤子は大事に育てられる
人間の成長とは比較にならない程のスピードで身体を大きくした
かぐや姫はこの世のものとは思えぬほどに美しく成長し、
齢14のときを迎えた…
月の世界なら結婚をしなくてはならない歳だ
この数年、憧れを抱き流罪となった地球で初めて触れた人の感情
私の成長を見て喜び、涙を流す翁夫婦に
最初は戸惑い、実際に「感情」と言うものに触れるたび恐れさえ抱いた…
泣かない私を心配して医者を呼び、大騒ぎになったこともあった
とにかく感情の薄い私を地球の両親は心底心配してくれた
それでも少しずつ…少しずつ
私にも人間の感情が分かるようになってきた頃…
平和に暮らしていた世界が
にわかに騒がしくなってきたのだった
美しく成長したかぐやの噂は広く京の町に広がり、
一目見たいという殿方たちで屋敷の外は賑わっていた
その噂は
見れば溜め息が溢れ、その心に焼き付くほどだと口々に囁かれ、
姿を見せぬかぐや姫に皆の想いは一層に募った
そして名高い公卿の方々が挙って求婚に訪れたのだ