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第3章 昼食

紺のスーツから赤いワンピースに着替えた結衣がミキに案内されてダイニングルームに入ると、大きなテーブルの片側に桐嶋夫妻が座って待っていた。

桐嶋は白いシャツに黒いズボン、夫人は濃紺のワンピース……桐嶋から漂う成功者の余裕、黒髪セミロングの夫人の気品と美貌……その存在感に結衣は圧倒されそうになる。

「こんにちは、今日からお世話になります望月結衣です。いろいろ未熟ですがよろしくお願いします」

結衣が深々とお辞儀する。