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DC時代に逆戻り転生?
第1章 死んだと思ったら、中学生に戻ってた
授業が終わり、教室から生徒がどっと出てきた。
そのなかに、クラスでいちばん可愛い、背は低いがアイドルみたいな顔をしている女子モエがいた。
『うっひょー、可愛いなあ!可愛すぎる!』
僕は思わず見惚れ、モエの顔をすごい見た。
すると。
モエは、なんだか怒りを顔に見せ、額に青筋を立てている。
『いやあ…、怒った顔も、超可愛い!』

僕は、そしてもちろんのこと、モエの首から下に視線を移した。
モエは、細身で低身長だが、胸がけっこう盛り上がっていて、男子たちから評判だった。
どーん!
『うおおおお…!?すげえ膨らんでる…ッ!いやあ、眼福、眼福』
「ケイタくん…」
僕は、え?と思った。この音量を落としてささやいてくるような声は、確かにこのモエの口から発せられていた。耳をくすぐるヴァルハラヴォイスだ。
僕がえ?と思ったのは、中学時代、僕はモエと接点ゼロで、声をかけられたことは1度もなかったからだ。

「うん?何?」
と思わず答える。
するとモエが、ポケットからメモ用紙みたいなのを取り出し、ペンで走り書きして
「これ」
と言って、僕の手に渡してきた。
「え?これ、何?」
すると、モエは自分の口に人差し指を当て、黙れ!と合図し走るように去っていった。
僕は、わけわからず渡されたものを握りしめ、立ち去るモエのちっちゃな後ろ姿を見ていた。
その紙を開くと
<次の体育の時間、始まる前にB棟1階の女子トイレ>
とあった。

教室の掲示板の時間割表を見るが、今日は何曜日で、今何時なのかさっぱり分からない。
ふと壁に丸い形の針で動く時計が掛かっているのが、見えた。
9時30分…。
ということは、次は2限?時間割表を見ると、月曜日だと分かった。

しかし、体操着に着替えようにも体操着は手元にないし…と思ってふと、自分の服を見ると、あれ?なんと、半袖体操着と短パンにいつの間にか変貌していた。
「ありゃりゃ?」
ただ、その前に制服を着ていたかどうかが定かでないんだが。
『ひょっとすると、ここは仮想ヴァーチャル空間?』
過去の記憶を参考に巧妙に構築された仮想空間という話は、よく聞く。
話もしたことのなかった超絶美少女が話しかけてきて、しかもどこそこで待っていることを匂わせるようなメモを渡されて。
僕は、なんだかわけわからないが、とにかくそのB棟1階女子トイレに行ってみることにした。
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