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穢れ
第1章 穢れ
お母さんは、わたしを探しているだろうか。
お母さんは泣いているだろうか。
そもそも、わたしを産んだことを覚えているだろうか。
いや…もう、そんなことどうでもいい。
病院に行かなくても良いのだろうかと、先生の帰りを待ちながら、膨らんできたお腹を撫でながら物思いにふけったりする。
6年生になった同級生を思う。
あのとき先生に電話しなければ、わたしもいまごろ、校庭でドッヂボールをしてたのかな。
わたしは先生を許せない。
許せない…。
わたしは潔白だ。
絶対に潔白だ。