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不埒に淫らで背徳な恋
第6章 【守るべきものがある人生は幸福ですか?】








一年後。







「月島くん、ホワイトデザイン行く時これも持って行って」




「はい、わかりました」




「あと近藤くん、この前出してくれた発注書の書き方なんだけど…」




「はい」




あれから新入社員が二名入ってドタバタしたけど割と楽しくやっている。
丁寧に説明しながらチラッと見るとボーッとしてて本当に頭入ってんのかって疑問になるけど。




「……聞いてる?」




「あ、はい…!」




これはこれは、例の田中くんと同じ匂いがする……と思ったら笑けてきた。
どうしたんですか?じゃないよ。




「さ、佐久間マネージャー!」




「呼び慣れないんだから普通に課長でいいよ、田中チーフ」




いつも噛むから皆に笑われてる。




そうそう、佐野くんが居なくなってから意を決して職場の皆に離婚したことを打ち明けた。
めちゃくちゃ驚かれたし、旧姓に戻るから色々と混乱させてしまったけどようやく日常を取り戻しつつある。




離婚理由………性格の不一致。
それって何だろうね?
一番都合の良い当たり障りのない理由だよね。
理想の夫婦とやらを勝手に想像されていたみたいで非常に申し訳なかった。




そして、チーフからマネージャーへ。
いわゆる主任から課長……といったところ。
別に役職なんてどうでもいい。
でも私が上がらないと部長も上にいけないんだなって。




だからここに居る間は部長への恩返し。
私がマネージャーになったから田中くんとみなみちゃんがチーフに任命された。
この二人の面倒も見つつだけど、責任持ってやってくれてるのは見てて分かるから頼もしい。





「近藤くんのこと、僕と似てるって思ってたでしょ?」




田中くんがコーヒータイムで言ってくる。




「うん、ちょっと被るとこあるよね」




「うわ、ヒドい〜!まぁ、強く言い返せないとこありますけど」




「アハハ…!うそうそ、田中くんもめちゃくちゃ頑張ってるよ?期待してる」




「はい…!任せてください!」




風の便りで佐野くんもチーフになったと聞いている。
予想を遥かに越えて海外出張に引っ張りだこだとか。












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