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不埒に淫らで背徳な恋
第11章 【最終章 背徳没倫〜人の道から外れ、道徳に反する〜】





恋人の有無を聞かれたけど、それはそうと受け取っていいものなのか?




あれこれ考えてるうちに式典自体も終盤を迎えていて役員の中の一人が挨拶しだした。
ざわついていた会場が一気に静まり返る。




「本当は写真で見て一目惚れでした……今日お会いしてますますその気持ちは…」




少し声のトーンを落として私だけに聞こえるような感じで告白を受けていたのに。
聞き終える前に扉から出て来たのは紛れもなく佐野くんだった。




どんな状況であれ、私の目はすぐに佐野くんをキャッチしてしまう。




あれ…?私のコート持ってる…?




何の躊躇いもなくこっちに来ようとしてるのがわかった。




「ますますその気持ちは高まってます、今。好きになってしまいました」




とうとう言われてしまった。
バッチリ聞かれているだろう、佐野くんにも。
遠くで同僚たちが心配してこっちを覗いているのも目に入った。




それより、ずっと…最初から怒っている様子の佐野くんが気になって仕方ない。




当たり前のように私のところに来てチラッと土屋さんを見た。




待って……何か言おうとしてる?
ちゃんと断るの知ってるでしょ?
大人しく待てないの?
お願い、皆見てるから。




「瑠香さん、何してるの?酔ってる?」




土屋さんにではなく私に声を掛けてきたから一瞬変な声が出そうになった。




「う、ううん……大丈夫」




何も言わないでね…とアイコンタクトしたのに私に背を向け土屋さんの方に向いた。
後ろから引っ張り牽制するも。




「本社の佐野です、どうも」




「あ、名古屋支社の土屋です。佐野さんのことは勿論存じ上げております」




「そうですか、なら話は早いです」




え…………?




それだけ言い終えると私の肩を抱き寄せ見せつけるように土屋さんに言い放った。





「彼女、俺のなんで」




「えっ!?」




びっくりして声を上げたのは他の誰でもないこの私だ。
思わず佐野くんを見上げる。
きっと見ていた同僚たちも目を丸くしているだろう。












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