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不埒に淫らで背徳な恋
第11章 【最終章 背徳没倫〜人の道から外れ、道徳に反する〜】

チュッと触れるだけのキスは不意打ち過ぎてズルい。
それ以上言えなくなる。
「わかってる……ただ僕が我慢出来なかっただけ」
ハグされながらドレスのファスナーが下ろされる。
壁一面のガラス張りの窓に、期待して火照り出している自分の姿が見えた。
遮るものは何もない。
「皆の前だともう少し我慢覚えないと…」
肩から滑り足元に落ちたドレス。
いくら見られていなくても窓の近くは恥ずかしい。
身をすくめていると向き合うように反転させられる。
「恥ずかしい?」と聞かれ頷いたら「どこからも見えてないのに」と佐野くんが窓側にもたれかかりすっぽりそのまま抱き締めてきた。
「じゃ、瑠香さんは我慢出来るの?僕が誰かのものになっても」
ショーツ越しになぞられ身を焦がす。
何なの……この誘導尋問は。
「答えて」って耳を甘噛みする。
吐息が当たっておかしくなりそう。
「ん……っ」
口を開けば喘いじゃう。
「答えてくれなきゃ身体に聞いてもいい?」
返事するまでもなくブラの中とショーツの中に手が入ってきて弄ってくる。
声が漏れないよう手の甲で口を押さえるので精一杯。
「声、我慢しないでいいよ?二人きりだから……聞きたいな、瑠香さんの淫らな声」
「や、やめて……」
「ダメなの…?」
ダメ……じゃない。
ゆっくりだけど私の一番弱い触り方わかってるから力入らなくなる。
「ズルい……」
「ごめん、これは僕を放置した罰…」
また逆らえないように持ってくる。
膨らみに触れていた手が顎クイして見つめ合ったらクスッと笑うの。
「でも今からは僕の元に戻って来てくれたご褒美です…」
下唇を舐められた。
キスはおあずけで……試されてる?
「瑠香……愛してる」
ショーツの中の指が奥まで入って畝るから堪らず声が漏れた。
「あっ……あぁ…」
「もっと聞かせて……瑠香」
耳に舌が這う。
これ以上主導権を握られたらヤバい……と
首に手を回して引き寄せた。
こっちだってすぐにはキスしてやんない。
至近距離で見つめ合ったままジャケットを脱がせて……

