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不埒に淫らで背徳な恋
第2章 【秘密を共有するのは罪ですか?】

段々と視界が明るくなって身体を離した。
絡んでしまったら終わりなの……
「もうダメ……こんなことしたらすぐキャパ越えしちゃうんだってば」
顔から火が出るほど熱い。
シートベルトを着用して前進させる。
「チーフ、激しいです」
「言わないで」
「めちゃくちゃ可愛いです」
「もうしちゃダメだからね」
煽ってきたのそっちでしょ。
まんまと乗せられたのは私だけど。
まさかの洗車キス……してやられた。
「大好きです」
二人きりの車内だと平気で告白してくる。
誰も聞いてないから構わないけど、言われるたびにドキドキして熱くなるからやめてって何度も言ってきたけど。
あんなキスの後じゃ言葉も変わってくる。
「私もだよ…」
車線変更する為サイドミラーを上手く利用してそっちを見ずに言えた。
こんな人知れず密かなやり取りを楽しんでいる。
これは完全に二人だけのトップシークレットだ。
歓迎会当日。
滞りなく仕事も順調に終わって私たちは今、会社の飲み会でいつもお世話になってるイタリアンと和食が一体となったお洒落な居酒屋さんにお邪魔している。
店長さんとも皆顔見知りだし、佐野くん以外はリラックスして美味しい料理とお酒を楽しんでいた。
佐野くんはちょっと緊張してる…?
キョロキョロしてたらメンバーにお酒注がれちゃって慌ててる。
そういえばお酒って強いのかな?
あまり無理強いしちゃダメだよ…って周りには言ったけど歓迎会だからそうなっちゃうよね。
「チーフ、今日は遅くなって大丈夫なんですね?旦那さん、理解ある人で良かったですね」
「うん…その辺は大丈夫かな」
「まだラブラブなんですか?結婚って全然イメージが沸かないっていうか、したいのはしたいんですけど一緒に住むってなるとうーん…って」
後輩のみなみちゃんは確か付き合って3年目の彼氏が居たんだっけ。
「私、チーフの結婚生活聞きたいです」ってグラス持ってこっちに来たチカちゃん。
聞きたい、聞きたいって集まって来る。

