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生徒会長・朝倉美咲
第37章 生徒会室の饗宴
「おい曽根田、アイツ本当にハメねぇだろうな?」

葛巻が礼子に囁く。

「臭いから顔近づけないでよ…心配しなくても大丈夫だってば」



礼子が
『美咲を愛でる会に入りたがっている男がいる』
と電話してきたのは昨夜のことだ。

そんな会は知らんと切ろうとしたが、もう種蒔きはしてあると言う。

話を聞いてみて驚いた。
葛巻が美咲から遠ざけようとしていた三田が、礼子と通じているというのだ。

(道理で最近、見かけねぇと思ったぜ)

別にいなくても困らないが、あれだけ美咲に執着していた礼子が撮影しに来ないのは変だと思ってはいたのだ。



美咲を独占したい葛巻は、
彼女に好意を抱いている三田を立ち会わせる事に難色を示した。
礼子はそれを見透かしたように、心配ないと笑った。


それでもまだ半信半疑だったが、絶対に美咲とセックスはしないと約束させ、しぶしぶながら承諾した。

だが三田の参戦により美咲の態度は一変し、葛巻を悦ばせた。

積極的な美咲も新鮮で面白かったが、三田が乱入した時の恥じらう姿や悲しげな顔の方が何倍もそそられる。


もちろん、美咲には何も教えるつもりはない。


美咲が淡い恋心を抱き、羞恥心を煽る役目を背負った三田が、実は覗き趣味の変態だとバレたら台無しになってしまうからだ。

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